摂食障害(過食症)について
はじめに
私が初めて摂食障害(主に過食症)の娘さんに接したのは2001年頃だったでしょうか・・・
そして2006年から、突然、過食症の娘さんが、以前運営していた断食施設に急増するようになりました。
それまで全く知らなかった摂食障害と向き合うようになり、対応を学ぶことになりました。
そして2016年から摂食障害には心理療法が必要であることから、専門的に通信教育で学び資格をとりました。
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・カラーセラピスト
・夫婦カウンセラー
12年間の過食症の方々との断食指導の実践に加えて、以上の資格がとても役に立つことになりました。
2017年7月から、高島市で「古民家ファスティング藤樹の宿」をオープンし、やはり過食症で悩む方が来られるようになりました。
摂食障害(主に過食症)は必ず、治っていきます!
しかし、時間もかかり、その解決、癒しへのプロセスは百人百様です。
「藤樹の宿」では、急がず、あわてず、ゆっくり対応させていただきます。
まず、マザーレイクであるびわ湖畔の「藤樹の宿」でゆっくりくつろいでください。
それでは、簡単に摂食障害について説明させていただきます。
1・摂食障害とは
摂食障害(過食症、拒食症)は、中枢性摂食異常症とも呼ばれ、厚生労働省の難治性疾患(難病)に指定されています。
患者の極端な食事制限や、過度な量の食事の摂取などが伴い、それによって患者の健康に様々な問題が引き起こります。
摂食障害が進行していきますと様拒食の場合栄養失調、体重減少、低血糖発作が現れます。
過食の場合体重増加(肥満)、逆流性食道炎、胃拡張(壊死、穿孔、胃破裂)、糖尿病、高脂血症、高血圧症、糖尿病性ケトアシドーシス等多数
2・いつから摂食障害が出てきたのか
摂食障害が日本で増加し始めたのは1970年代です。
有病率はアメリカやヨーロッパの先進国と同水準で、女性が約9割と圧倒的に多、工業先進国に極端に多く、発展途上国、旧共産諸国などにはほとんど見られない病気です。
日本では2~3%と言われていますが、心療内科や精神科での治療に抵抗があり、未治療者も含めるとそれを大幅に上まわるようです。
2002年に行われた、中学・高校・大学生を対象とした大規模なある実態調査では、女子学生の50人に1人が拒食症、25人に1人が過食症、10人に1人がその予備軍ということですが、それから15年を経過していますので、拒食症は2倍以上、過食症は3倍以上に増加していると想定されます。
3・原因と治療
摂食障害の病因は、肥満蔑視・やせに価値があるという社会文化的要因、成熟拒否や自己同一性獲得の失敗等の心理的要因、脳機能の異常に原因を求める生物学的要因等といわれていますが、それらが相互に複雑に関連し合って発症に至るといわれます。
社会文化的要因では、「痩せ」を賞賛する社会風潮が増加の最大要因でといわれています。
日本の場合、女子高校生を対象にした調査で約9割が 「今より痩せていなくてはならない」と答え、痩せているほうがより良いとする社会風潮の影響を受けています。
心理学的背景として、親との不良な関係、対人関係の恐怖、「女性性の拒否」による代償行動とか肥満への恐怖からのダイエット・ハイなどがあります。
治療としては、精神療法(行動療法、認知療法、対人関係療法、家族療法など)と薬物療法がありますが、中でも効果のあるのが、対人関係療法と言われています。
4・藤樹の宿でファスティング
摂食障害は傷ついた体を癒す自己治癒力のためにファスティングはかなり有効です。
同時に「藤樹の宿」では、心理カウンセリングで少しでも改善されるようにご指導させていただいています。
藤樹の宿は、摂食障害(過食症)の方のみならず、多くの方の癒し、シェルター(隠れ場)のような役割です。
過食で疲れた時には、藤樹の宿に逃れにきてください。
ご一緒に過食を克服してまいりましょう。
※安田藤嗣のブログ40日断食経験者の本音(ファスティングは摂食障害を癒す)もご覧ください